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パーティションとは?
データを保存する記憶メディア(HDDやSSD)は自分のPCにいくつ入っていますか?
windowsではエクスプローラーから「デバイスとドライブ」の項目に行くといくつかのハードドライブが見えると思います。そこで2つあるからといって、HDDが本当に2つあるとは限りません。
なぜなら、一つのHDDをシステム上で任意の容量で分割してまるで複数のディスクが存在しているかのように利用することが可能だからです。
論理パーティションのデバイスファイル名
基本パーティションは4つまで作成でき、そのうち一つを拡張パーティションとして内部に論理パーティションを作成できます。
そうなるとデバイスファイル名の番号は1~4が基本パーティションに利用されるので、論理パーティションは5からとなります。(拡張パーティションは論理パーティションとして作成・利用するためデバイスとして割り振られない)
パーティションテーブルの方式
- MBR:2TBまで対応、
- GPT:容量制限なし、128個のパーティションを作成可能
ディスククォーター
ユーザーやグループごとに容量の上限を指定できる機能で、容量やiノード数で制限をかけることができます。
制限を超えた時の対応で2つに分かれる
- ハードリミット 制限を超えると書き込みができない
- ソフトリミット 制限を超えると警告され指定期間中は書き込みができない
期間は 1weekがデフォルトです。これを超えるとソフトリミット以下までファイルを消去しなければ書き込めなくなります。
クォーターの設定
- 1./etc/fstabのオプションにuserquotaを追加する
- 2.再マウント 有効化するには再マウント操作が必要
- 3.設定するファイルシステムのトップディレクトリにaquota.userを作成
- 4.パーミッションは600にする
- 5.quatacheck (ディレクトリ)により初期化する
- 6.クオータの有効化は「quotaon (ディレクトリ)」を実行
- 7.クオータ機能の設定「edquota」で上限値を設定する。ソフトリミットとハードリミットをiノード数や容量(ブロック数1kb)で設定する
コマンド
- quota クォーター状況の確認
- quotacheck aquota.uerを初期化
- edquota クォータ機能の有効化
- quotan クオータの有効化
- quotaoff クオータの無効化
ディスクとパーティションの表示
lsblkコマンドはブロックデバイス(HDDやSSDなど)を表示するコマンドです
$ lsblk
NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINTS
sda 8:0 0 256G 0 disk
sdb 8:16 0 256G 0 disk /
- NAME:デバイス名
- MAJ:MIN:メジャー番号とマイナー番号(デバイスドライバの識別)MAJはデバイスの種類, MIN:識別番号
- RM:1ならリムーバブルデバイス
- SIZE:容量
- R0:1ならリードオンリー
- TYPE:種類 diskかpartitionか等
- MOUNTPOINT:マウントポイント
デバイス
コンピュータにはマウスやキーボード、CPU,HDDなど様々なパーツからできています。このパーツをデバイスと呼びます。
HDDなどのデバイスを動かすインターフェースとしてデバイスファイルを利用します。インターフェースとは「伝言係」のようなものでデバイスとユーザープロセスの間に立って情報のやり取りを行います。
デバイス(HDD etc)⇔デバイスファイル⇔ユーザープロセス
ちなみにデバイスを動かすソフトウエアは「デバイスドライバ」というもので、デバイスファイルはデバイスドライバを介してデバイスを動かしています。
デバイス(HDD etc)⇔デバイスドライバ⇔デバイスファイル⇔ユーザープロセス
デバイスには種類があります。
- ブロックデバイス:ハードディスクやSSD、メモリなどの読み書き可能なデバイス
- キャラクターデバイス:キーボードやマウス、プリンタなど