ネームサーバの変更、切り替える目的とやり方を紹介します。
ネームサーバの変更とは?
ネームサーバの変更はドメインのDNS情報を管理しているDNSサーバを変更することです。
DNSサーバはドメイン名とIPアドレスを紐づける情報を持っています。
example.comにアクセスするにはIPアドレスをDNSサーバに問い合わせる必要があります。
ドメインのネームサーバはどこにあるか?
所有しているexample.comのネームサーバは大抵、購入した所で管理しています。
例えば下記のサービスを通して購入していればそこでDNSを管理しています。
- お名前.com
- さくらインターネット
- route53
ネームサーバはdigコマンドで調べることができます。
例えばexample.com(調べたいドメインに変更)というドメインのネームサーバを調べるにはNSレコードを問い合わせます。04.dnsv.jp.はGMOが運営しているお名前ドットコムであることがわかります。
# dig example.com ns
;; QUESTION SECTION:
;example.com IN NS
;; ANSWER SECTION:
example.com. 86400 IN NS 04.dnsv.jp.
# whois $(dig 01.dnsv.jp +short) | grep descr
descr: GMO Internet, Inc.
descr: SAINTcity,3-1-1,kyomachi,Kokurakita-ku,Kitakyushu-shi,Fukuoka,802-0002,Japan
descr: GMO Internet, Inc.
ネームサーバの変更 (お名前.comからroute53に変更する方法)
ネームサーバを変更の目的は様々ですが大抵はサービスの引っ越しだと思います。
- そのサービスの利用を停止して別のサービスに乗り換える
- DNSの管理を集約したい
- 移行先のDNSの機能を利用したい
例えばサーバを○○で借りていたが別会社のサーバに乗り換えるのでサーバと一緒にDNSを引っ越ししたいという感じです。
試しにお名前.comからroute53にネームサーバを変更する方法を紹介します。
ネームサーバの切り替えなどDNS周りの変更は大きなトラブルに発展することが多いので、実は提供会社から丁寧なやりかたを解説したページがあります。
こちらを参考にして切り替えてみましょう
https://www.onamae.com/guide/p/67
上記リンクの「他社レンタルサーバー・お客様独自のネームサーバーにて運用する場合」に沿って変更します
入力するネームサーバ情報はroute53のホストゾーンに記載されているネームサーバの全4つです。
ネームサーバの切り替えはNSレコードのTTL分(example.comの例では86400秒=1日)かかることがあるので計画的に行いましょう。
ネームサーバ変更時の注意点
ネームサーバを切り替えるときは切り替え先にDNSのレコード情報を登録しておく必要があります。
これを忘れてネームサーバを切り替えてしまうと名前解決ができずwebサイトが閲覧できなくなるというトラブルなどが起きます。