アプリケーションのインストール方法は
- インストーラ使用:自己解凍する実行ファイル(.exe)
- ソースコードをコンパイルしてインストール
などの方法があります。
本記事ではソースコードからコンパイルしてインストールする方法を紹介します。
ソースコードからインストールする方法!
ソースコードとは?
ソースコードはプログラミング言語で書かれた状態のアプリケーションです。
実際にWebサーバーアプリケーションのApacheのソースコードを見てみましょう。
static void show_mpm_settings(void)
{
int mpm_query_info;
apr_status_t retval;
printf("Server MPM: %s\n", ap_show_mpm());
retval = ap_mpm_query(AP_MPMQ_IS_THREADED, &mpm_query_info);
if (retval == APR_SUCCESS) {
printf(" threaded: ");
if (mpm_query_info == AP_MPMQ_DYNAMIC) {
printf("yes (variable thread count)\n");
}
else if (mpm_query_info == AP_MPMQ_STATIC) {
printf("yes (fixed thread count)\n");
}
else {
printf("no\n");
}
}
apacheはC言語で書かれています。
このようにソースコードはプログラミング言語(ここではC言語)で書かれています。
アプリケーションのインストール
どんなアプリケーションにもソースコードがありますが、ソースコードだけではアプリケーションは動きません。アプリを動かすにはソースコードをコンパイルしてインストールします。
よくアプリケーションをダウンロードしたファイルをクリックするとインストールが始まるインストーラーを自分で作成するような形です。
ソースコードを使ってインストールするメリットは
- 最新版のアプリケーションを入手できる
- ソースコードしか配布していないアプリケーションもインストールできる
などがあります。
一方でデメリットとしては
- 面倒
- 依存関係を自己解決しなければならない
などがあります。依存関係とはそのアプリを動かすのに必要な別のソフトなどを自分でインストールする必要があるということです。
ソースコードからコンパイルしてインストールする方法
ソースコードはプログラミング言語で書かれた文章です。
コンパイルとはソースコードを機械が読み込める機械語に翻訳する作業です。
インストールする流れは
- ソースコードを入手
- ./configureでmakeファイルを作る
- makeファイルからコンパイルする(make)
- make install でインストールする
makeファイルの作成はインストールに必要なものがそろっているかソースコードをチェックする作業です。
makeコマンドによってコンパイルします。そしてmake installコマンドでインストールします。(ソースコードからmakeファイルを作ってコンパイルするまでの過程をビルドという)
必要なものをそろえる
コンパイルするにはコンパイラと呼ばれるソフトウェアが必要です。
- gcc
- gcc-C++
を用意します。
「yum install gcc」「yum install gcc-c++」と入力すればインストールできます。
後はソースファイルを入手してインストールするだけです。
ソースファイルは「xxxxx.tar.bz2」などのような形式になっています。
- tar -jxvf xxxx.tar.bz2 により解凍します
- 展開したディレクトリの中に入りconfigureというファイルがあることを確認し「./configure」を実行する
- 生成したmakefileからコンパイルする「make」
- 最後に「make install」でインストール完了
実際にやってみるとそこまで難しくありません。tarファイルの圧縮形式がgzの場合は tar-zxvfを使いましょう。
./configureのオプション
- ./configure –prefix=”インストール先”
- 例:–prefix=/usr/local
- –enable-languages=”ビルド言語”
- 例:–enable-languages=c,c++
インストール先は変なところにインストールされないようにきちんと指定しておきましょう。linuxでは外部ソフトウエアは/usr/localのディレクトリに入れることが多いと思います。