直帰率を有効活用する
みなさん。「Google analytics」はブログ運営者であれば知らない人はいないと思います。でも、うまく使えていますか?Google analyticsの情報はいわば、ブログのカルテのようなものです。Google analyticsの情報を見れば、ブログ内の問題のあるページがどれかを客観的に判断することができます。病気のページはブログ全体に悪影響を及ぼす可能性があるので、すぐにでも対処したいものです。Google analyticsの代表的な数値としては、ユニーク訪問者数、ページビュー数、訪問時間、新規訪問者数などがありますが、
今回はそんな情報の一つである「直帰率」の話です。
直帰率とは、「ページに訪れた人のうち、サイトとは別のページに移動する割合」です。直帰率が100%ということは、ブログに検索して来た人の全員が、戻るボタンを押して検索に戻るか、そのページ内から別サイトに移動しているということです。
直帰率を気にしたほうが良いのか?
直帰率は重要な指標です。気にすべきか、気にしなくてもよいか?と問われれば、「気にすべき」と答えるでしょう。特に専門ブログのように共通したテーマがあって、そのページに来た人ならばブログ内の別のページにも興味が湧くはずならば、直帰率は重要です。せっかく来た読者が戻るボタンを押してすぐ戻ったり、サイト内の別の情報をみてくれないのは勿体ないですよね? より多くの人に多くのページを見て頂くには、直帰させないための対策が必須です!重要なのはサイト全体の直帰率では無く、各ページの直帰率です。
買い物で分かり易い「直帰率」の問題
ブログがスーパーなら、夕食の材料を買いに来た人が読者です。ステーキ用の肉の特売があると聞いて、あなたのスーパー(ブログ)に訪れたお客さん全員が、
1.何も買わずに家に帰る。→直帰率100%(戻るボタンを押して検索に帰るのと同じ)
2.特売のステーキ肉だけを買って家に帰る。→直帰率100%(検索したページだけみて戻るボタンを押す)
1か2かのパターンによって、対策すべきことは変わります。1の場合は特売のステーキ肉(検索できたページ)に問題があります。ステーキ肉なのにめちゃくちゃ薄いとか、全然安くないとか、色が変化しているとかです。つまりお客さんの期待はずれだったということです。もしもステーキ肉ですらなかったら怒りますよね?ブログのページも同じで「最新のIphoneXのカメラ性能のレビュー」なのにカメラ機能について触れないとか、iphoneXではないならすぐに「戻るボタン」を押して帰ってしまいます。検索で来た人が何を求めているかをきちんと考えてページを作りましょう。
2.の場合は目的のステーキ肉は買ってくれましたが、他の食材はかってくれませんでした。これは商品陳列、プレゼンに問題があります。ステーキ肉の隣にステーキに合う食材(スパイスとか、ステーキソース)などを置いたら買ってくれるかもしれません。サラダを食べるかもしれないので、野菜コーナーも安売りとか、脂肪吸収を抑えるサラダ菜!とかアピールするとついでに買ってくれる人もいると思いませんか?ステーキ肉を買いにきた人は夕食の材料を買いに来た人で他の食材にも興味があるはずだからです。
ブログで言えば、検索してきたページは問題ないけど、ブログ内の別ページに飛んでくれないのならば、誘導するようにページ内リンクを貼る工夫が必要です。専門ブログなら他のページにも興味がある読者がいるはずです。別ページに飛んでくれないのは、興味を持ちやすいものを用意できていないということですね。スーパーで言えば、肉を売っているのに野菜コーナーがなくて、携帯電話や洋服を販売しているようなものです。そんなお店は食品スーパーらしく野菜などの食品を揃えるべきです。ブログもOO専門ブログなのに、それ以外の情報が多いなど、まとまりが無いから、直帰してしまうかもしれません。
直帰率の目安はどのくらい?
サイトの種類や構成などによって変わりますので、あくまで目安ですが、
- 20%以下→X
- 25-40%→素晴らしい
- 40-60%→優良(平均値)
- 70-80%→可(一部サイトでは改善を検討)
- 90%以上→X (改善する必要有り)
90%を超えている場合は、そのページを改善したほうが良いと考えられます。特にECサイトでは、売上増加のためには直帰率が低いほうが良いでしょう。また20%以下は何かサイトに問題があると考えるほうが良いです。例えば、analyticsコードが重複している、あるいはきちんとサイトに実装されていないなどです。
問題のある直帰と問題ではない直帰
よく直帰率は見る必要が無いとか、気にしなくても良いと言われるのは、直帰率が読者の不満を表しているとは限らないからです。問題となる直帰は1.読まずに去っている場合です。2.読んで去っている場合はそのページの質はそんなに問題ないかもしれません。これを見分けるには、「平均ページ滞在時間」を参考にしましょう。平均ページ滞在時間はそのページを閲覧していた時間の平均値です。
- 平均ページ滞在時間が短い場合
そのページを読まずに別サイトに移動していることを意味します。ページをリライトして、検索で訪問してくる人が求める情報を提供できているかを確認しましょう。
- 平均ページ滞在時間が長い場合
滞在時間が長ければ、そのページをきちんと読んでくれていると考えられます。直帰率を上げるには読者が興味を持ちそうな内部リンクを適切に配置することによって改善できるでしょう。
アフィリエイトなどをページ内に配置している場合、そのアフィリエイトをクリックして購入している場合も直帰率は高くなります。ページから別サイトに移動しているためです。アフィリエイトではサイトを閲覧したひとが以下にアフィリエイトのリンクをたどって購入してくれるか?ということですので、直帰率が高くてもアフィリエイトの契約が多ければ問題ないです。したがって、サイトの種類によって、直帰率をどうみるかがかわります。
重要なのは、自分のサイト内での直帰率を見ることです。自分のサイトの平均直帰率に対して、個々のページの直帰率がどのくらいかを確認して、その平均より高い直帰率のページには問題があるというように考えましょう。OO%だからだめとか、OO%だからOKというような絶対値で評価しないようにしましょう。
直帰率を下げる方法!
90%を超える直帰率のページや自分のサイトの総直帰率と比べて高い直帰率であるページには問題があるかもしれません(読まずに戻ってしまっていると考えられる場合)。以下の項目を確認しましょう。
- コンテンツの読みやすさを向上させる(記事の構成や文章などを練り直す)
- 広告の適切な配置を行う(ポップアップ広告などは避ける)
- 情報の鮮度を確認(最新の情報があれば更新する)
- タイトルと記事内容がマッチしているか?(検索してきた人が求める情報がきちんと入っているかを確認する)
- キーワードは適切か?(サイト内容を表すキーワードを配置できてるか?)
- サイトの信頼性は高く見えるか?(金を稼ぐことがみえみえな配置、情報のソースが不明瞭、コピペの疑い、翻訳?みたいな文章、ブロク著者情報)
- モバイル最適化はされているか?(モバイルでレイアウトが崩れたりしてないか?)
- 外部リンクは新規タブで開くように設定する(参考の外部リンクなどを貼ったときに、新規タブで開くようにすると、自サイトに戻ってくる確率が高くなります。)
- サイトを軽くする(重い画像や動画などを配置しすぎない)
- 適切なメタディスクリプションを設定する(検索時に表示されるメタディスクリプションの文章をページ内容を表す適切な内容を書いておく)
- 訪問者の属性を意識する(子供向けか大人向けか?マニア向けかなど)